今回のお客さまは、シャムMIXの チビちゃん。
チビちゃんは、今回ご依頼して来てくださった方のお母さまがとてもかわいがられていたネコちゃんとのこと。
そのお母さまが、あみぐるみを作ることも想定せず、ただブラッシングの時に大切に集めてくださっていた抜け毛です。
チビちゃんは、今天国にいますので、これ以上の毛は集まりませんが、少ない毛でも形に残るものが出来ないか?とのご希望でした。

量的にはかなり少ないですが、せっかく大切に集めて下さった毛・・・
私も何か形に出来れば・・・ということで今回お受けさせて頂きました。

 

チビちゃんの毛が届きました。
お母さまが大切に集めてくださったんだなぁ〜というのがひしひしと伝わってきます。

毛の量はとても少ないですが、なんとか小さなあみぐるみでも作成出来れば・・・と思います。
およそ17g程。

毛は全体的にぺちゃんこになっていましたが、短毛なのでほぐすことが出来ました。(よかった(^^) )


そして・・・チビちゃんの毛が毛糸になりました。
出来る限り細く長く紡いだのですが、短毛なので細く紡ぐのにもちょっぴり限界があり、細く紡ぎ過ぎると、毛がプチン!!と切れてしまいます。
なので、これくらいが限界。

そして、毛が短いので、しっかりと捻りますので、毛糸も少し硬めとなります。

 

チビぐるみ完成です。
白っぽく見えますが、上の毛糸のように若干グレーが入った色です。
目はブルー。
毛糸が少ないので、節約しながら作成しました。
首には赤いカラーと鈴を付けてみました。
(あり合わせの材料で作ったカラーなので、鈴がちょっぴりデカイです。)

ネコちゃん短毛種のあみぐるみの作成はやはり難しいですね。
毛糸が細く紡ぐにも限界があること、短毛なので撚りを強くすること、
そうすると編む際毛糸が硬くなるんですね。
あまり刺激を加えると、毛糸になった後も切れたりすることもありますので、
パーツとパーツを繋げる作業もとてもとても慎重に行います。
また、編んだものも硬い為、なかなか針が刺さってくれない、針が刺さったら、
今度は針が抜けない・・・などなど。
針が抜けないのでよくペンチを使って針を引き出したりもします。

今回のチビちゃん、毛が少なかったけど、小さなあみぐるみが完成して
よかった〜(^^)と思いました。

 

2012.7.25