今回のお客さまは アビシニアンのルーシェ君です。 
猫ぐるみは、とっても久しぶりの作成になります。
ルーシェ君の毛が送られてきた時には19歳で体調を崩されていました。
お待ち頂いている間にルーシェ君天国へ旅立ってしまいました
ご覧の通りルーシェ君はとても美男子君です。


ルーシェ君のblogはこちら↓です。

 

ルーシェ君の毛は全体で62g程あります。

今回ルーシェ君の毛のみの使用で作成したかったのですが、
試作でルーシェ君の毛を紡いでみたところ単独で紡げるには紡げるのですが、あみぐるみとして作成する際、毛糸が弱くなったり切れたりする可能性が
ありました。
実際紡いでいる際にも、ちょくちょく毛糸がスルリと切れたり、プチンと切れたりしました。
そこで、獣毛をほんの少しの割合で混毛することにしました。


 割合としては 
ルーシェ毛40g に対して 獣毛を10gで
獣毛は少ししか入れませんが、全体的に均等に獣毛が行き渡らなければ紡ぎにくさ・糸の弱さは変わりません。
ですのでできるだけ少量ずつ丁寧に細かく混毛していきました。

 


そしてこちらが毛糸です。 綺麗な毛糸になりました。
紡ぎ・カーディングの際、右下写真のような短い毛・パリッとした硬めの毛が沢山落ちます。 この毛達は毛糸にはあまり向かない為、自ら落ちてきます。

 

そして ルーシェぐるみ完成です。
毎度のことながら、猫ちゃん短毛種のあみぐるみ制作は難しいですね。
今回はほんの少しだけ獣毛を混毛させて頂いておりますが
あみぐるみはカチッとしたしっかりとした感じに仕上がりました。
やはり毛糸は通常よりも硬めなので、形付けが少し難しかったです。
無事に完成して良かったです。




 

2017.5.10