毛の違い

犬種別

わんこにはたくさんの犬種がありますが、どの犬種の毛が毛糸に適しているとか適していないとかはっきりと言えないところがあります。 例えば、私の愛犬シーズでも、毛の柔らかい子や硬い子など様々。 そして毛が抜けやすい子抜けにくい子など、同じ犬種であってもそれぞれ特徴があります。

紡ぐと言うことになると、硬い毛は紡ぎにくいです。 また光沢のあるような毛も紡ぎにくい。 言うなれば人間の髪の毛ってツルツルで紡ぎにくいように感じます。

しかし麻紐が存在するように、ひも状のものであればとりあえずは何でも紡げると思います。 でも、使える用途が違ってきます。

毛糸にするならばやはり軟らかくて触り心地の良いほうが断然良いに決まってますよね。

トップコート・アンダーコートの違い

私も犬の毛に特別詳しいわけではありませんが、犬の毛をよ~く観察してみるとなんだか大きく分けて2種類の毛があります。 中のほうに生えている少々フワフワ気味の毛、外側に生えているちょっと硬そうで強そうな毛。

人間で例えると産毛と髪の毛。 産毛は軟らかいけど、髪の毛は硬くて強そう。。。

トップコートは見た目にも ツンツン・パサパサ・ツヤツヤ した感じなので、紡いだ時にもピンピンと毛糸から飛び出して来たりします。 アンダーコートは柔らかいので見た目にも触り心地もフワフワ~っとした感じ。 紡いだ時にも捻ればそのままなので柔らかければ柔らかい程毛糸に向いています。

あみぐるみに向いているのは、フワフワのアンダーコートです。

カットの毛とブラッシングで抜ける毛

カットの毛と抜け毛毛糸にするにはどこがどう違うんだ?って思うでしょ。

例えばカットの毛と抜け毛がたぁ~くさん、今あなたの前にあります。その毛を絨毯の上に「ほいっ!!」と投げてみると・・・ 綺麗好きな飼い主さんには、ちょっと考えられないことでしょうが、まぁ想像してみるだけでもいいです。 たぶんカットの毛のほうが絨毯に刺さり混んで後の掃除が大変。 その投げた毛を拾ったとしても、カットの毛のほうが取るのが大変だと思います。

次にカットの毛と抜け毛、顔を付けて枕にするならどっちの毛がいい? たぶんほとんどの方が抜け毛のほうが良いよ~って言うんじゃないかな。

少しの毛をつまんでみてふぅ~って毛を飛ばしてみると、カットの毛はパラパラっと音をたてながら地面に落ちますが、抜け毛はフワっと飛んで(中にはずっと飛び続ける毛も)地面に着地するときも音はしないですよね。

ブラッシングくらいならば家でやっても平気だけど、カットとなると大変だから美容室にお願いしちゃう・・・って方もほとんどですよね? 人間にも抜け毛はあります。 抜け毛の場合服や首についていたとしてもそんなに気にならないけど、美容室でカットした後顔や首についてるカットの毛ってチクチクするぅ~って感じませんか?

ある意味カットの毛は作者泣かせの毛(T^T)クゥー 紡いでいるとだんだん泣きたくなってくる・・・

毛の量50gって?

毛の量についてですがぱっと見た目毛ってたくさんに見えても実際量りで量ってみるとものすご~く少なくてがっかりすることがあります。 犬の体重は計っていても毛の量を量ってみる、なんてことする人はそういないですよね。 でも、見た目がたくさん毛があるからと、あまり期待しすぎちゃいけません。

例えば、よくみかけるゴム風船。 膨らます前のゴム風船と、膨らました後のゴム風船。 それぞれ計りで計ってみると・・・膨らましたゴム風船のが何十倍も重くなってる? これもやったことないけど、たぶん重さは変わらないんじゃないかな? 毛もそんなゴム風船と同じ。

それから、人間でも犬にでも言えることですが、毛の太い子と細い子がありますよね。 毛の太い子は同じ50gでも細い毛に比べると毛糸として完成したときに毛糸の最長長さが違ってきます(太いと当然短くなりますよね)

なので50gでもあみぐるみのサイズも「ぜったいにこの大きさになる」と宣言できないのです。