わたしとわんこの毛

わたしは、現在1匹のシーズ犬と暮らしています。 わんこを飼ったとき、「この子のお手入れは自分でしてあげよう」と決めました。慣れない中でも、毎日、毎日ブラッシングや、週に一度のシャンプーと結構楽しくやっています。お手入れも私にとったら、わんことのスキンシップの唯一の時間。いつも、いつも暇さえあれば、わんこの体を触っていました。

そんな中、いつもブラッシングをしていると、クシにわずかだけど、わんこの毛が抜けるんですよね。触ってみるとなんだかとっても気持ちがいい~捨てるのがもったいない・・・ そんなわけでいつしか、その毛をプラスチックの容器にためていました。その毛を見るたび、触るたびに、いつか自分のこの手でこの毛を毛糸にして何かを編んでみたい、と言う夢が出来ていました。

その夢のために、いろんな勉強をすることにしました。編み物、織物、紡ぎ、洋裁・・・

そして、わんこが4才になったある日、プラスチックの容器にためた抜け毛の量を量ってみると70gありました。「よーし、毛糸が出来るぞ」 と言うことで、道具を用意し、練習を重ねて、はじめての、わんぐるみを作ることとなりました。わんぐるみが自分のこの手で出来上がったときの喜びと言ったらありません。4年の歳月を得て、たったわずかなわんぐるみ、それもたったひとつこの世にひとつだけの我が子のわんぐるみが出来たのです。

たぶん、他にもこんな風に感じている飼い主さんっていっぱいいるんじゃないかな~?って思います。たかが抜け毛、されど抜け毛・・・ついつい、捨てられずにためている方も多いのでは?そんな飼い主さんに、世界でたったひとつの宝物を作るお手伝いが出来たらなぁ~と思います。